キネマ旬報社が1950年代後半に発行したきわめて貴重なもの。戦前から戦中にかけて制作された日本映画を代表する映画のシナリオを数多く掲載。①には「マダムと女房」「妻よ薔薇ように」「蒼氓」「十字路」など１１編。②には「隣の八重ちゃん」「綴方教室」「小島の春」「盤獄の一生」など１２編。③には「生きとし生けるもの」「限りなき前進」「風の又三郎」「京屋襟店」など１１編。戦争シナリオを集めた④には「五人の斥候兵」「土と兵隊」「将軍と参謀と兵」「英国崩るゝの日」など９編。⑤には「丹下左膳」「泣虫小僧」「海を渡る祭礼」「抱寝の長脇差」など１１編。⑥には「人生のお荷物」「暢気眼鏡」「生の輝き」「路上の霊魂」など１２編。各シナリオ集の冒頭には、映画の場面が10点ほどついています。各シナリオには関係者の重要な言葉などついているものもあります。巻末に収録された作品の解説がついています。本が古く、紙質が悪いので、本の状態はよくありません。６冊をまとめて閉じていた穴があります。また、背が痛み、表紙の取れているものもありますが、読書は十分できます。そのことを了解してお買い求めください。なお、当方では、「大正時代のキネマ旬報復刻本 雄松堂発売」、「キネマ旬報戦後復刊号28冊」、「シナリオ バックナンバー116冊 1960年代のもの約１０年分」、「映画評論 1960年代のもの69冊」を一括して売っています。